猫と共同生活をしていますが、私はいつも猫たちに助けられていると感じています。マイナスのエネルギーから私の身代わりになって守ってくれたり、大切なことに気づかせてくれたりしてくれています。だから、私はいつも彼らと共にあります。つながっています。一切の損得ではなく一心同体であることを感じます。痛みを分かち合いと思いますし、喜びを分かち合いたいと思います。彼らは言葉を発しませんが、多くを教えてくれています。

言葉が介在しないので、私の観察力を磨かせてくれますし、言葉を使わないコミュニケーション能力を磨いてくれます。テレパシーのような、意識エネルギーの送り方や受け取り方の訓練にもなっています。人と違って言葉によるプラシーボ効果がないので、精度が試されます。

そして、時々本気のヒーリングの練習台にもなってくれます。病院で見放された猫を私は何度も復活させています。もちろん全てではありません。でも、数日にわたって昼夜を問わずヒーリングを施したことで蘇った猫は複数います。まあ、その時に延命させただけのことです。でも、よく考えてみれば、どんな病院も命を救ってくれるわけではありません。同じことです。今や動物病院も、人間の病院と等しく形式的で検査データによる所見を淡々とこなすドライな病院が大半ですから、そこには機能的なビジネスシステムは感じられても、愛を感じることはほとんどありません。世の中はどこもかしこもすっかりドライになりました。

私は、猫が生まれてから亡くなるまでの数年間を共に過ごすわけですが、人間の一生の縮図のように見ています。彼らは何を思い、何を求め、何を学び、何を感じて一生を過ごすのか。細かくはわかりませんが、親猫が亡くなり、その子供が繋ぎ、またその子供が繋いでいます。種が存続していくのをグローバルな視点で観ることができます。私たち人間も同じなのでしょう。個の幸せを追い求めても個は必ず終わります。では人は何を繋いでいくべきなのか。私たちも誰かの子供で、私たちには先祖がいます。先祖の想いは何だったのか。彼らに感謝しながら役割を全うすることを考えさせられます。