症例ごとの対処法
CLINICAL APPROACH
性欲減退
 
 
 
 
 
■性欲減退
 

性欲の低下、精力の減退、ひ弱な朝立ちは、男性ホルモン【テストステロン】の減少が原因かもしれません。うつ病でも、その前段症状ともいわれる抑うつ感がEDを招きます。また、反対にEDが抑うつ感を招くことが医学界で認められています。また、男性ホルモン【テストステロン】の低下が抑うつ感につながる一方、抑うつ状態にあると【テストステロン】が低下することも分かっています。

仕事がデキる、異性にモテる、若く見える男性は、例外なくテストステロンが高いです。テストステロンは、主に睾丸で作られる男性ホルモン。筋肉、骨、皮膚を強くし、若々しくいられるアンチエイジングホルモン。テストステロンは、チャレンジ精神、競争心、やる気がみなぎるスーパーホルモン。

テストストロンには精神的な作用もあります。『競争に負けずに群れのリーダーになりたい』という気持ちを高めたり、仕事での成果を望んだりします。経営者、政治家、芸術家、アーティスト、トレーダーなど厳しい競争社会にさらされる職業の人はテストステロン値が高いという研究結果もあります。筋肉や皮膚を若々しく保つことはもちろん、若々しくて精力的というパーソナリティーにも関与するホルモンです。テストステロンが少ない人は老けやすく、多い人は若々しいということです。男性の人生を左右しかねない、大事なホルモン。それがテストステロンです。

テストステロンが多く分泌されている人は、キレにくいという特徴もあります。怒りの感情を抑えられずに暴走してしまうのは、テストステロンの分泌が低い人に多いものです。ですから、テストステロンが多く分泌されれば、職場でも打たれ強くなりますし、うつ病にもなりにくいのです。チャレンジ精神も競争心もあって、我慢もできるわけです。優秀なビジネスマンに求められる資質は、すべて手に入れることができるわけです。テストステロンを増やせば、元気で決断力のある仕事や有意義な人生を送ることができると言えそうです。さらに、テストステロンが高い人は、みんなに好かれるという統計もあります。要するに魅力的な人ということです。

性欲の低下は、つまり、精力の低下。そして勢力の低下です。東洋医学的に見ると、生命エネルギーの低下と見ることができます。東洋医学で、まず考えなければならないのが、「腎虚」。若年性の腎虚が増えてきており、子供がすぐにキレるのも腎虚が原因。中医薬界では、食の欧米化や菓子など加工食品がもたらす影響が懸念されています。該当が5個以上あれば間違いなく腎虚です。 耳鳴り、めまい、肩首筋の張り、難聴、白髪進行、脱毛、白髪進行、精力減退、歯のぐらつき、足腰衰弱、頻尿、背筋痛、腰痛、関節痛、脱力感、不眠、不安、無気力、集中力欠如、短気、かんしゃく、口喉の渇き、よく風邪を引く、寝汗、手の平・足裏のほてり。女性では、生理不順、若年閉経、不妊、流産、早産、未熟児出産が加わります。 腎虚が進行すれば、メニエール病、腎炎、前立腺炎、膀胱炎、前立腺癌、膀胱癌、子宮癌、不育症、骨粗鬆症、糖尿病、リウマチ、痛風、流行性感冒、細菌感染症などの発症につながります。

精力減退として有名な腎虚は、一部で男性機能の終わりという意味で用いられることがあります。古くから男性の射精は回数が決まっているという迷信がありますが、一生のうちに決められた量の精液を出し尽くすと男性は死亡するとされていました。この死因を腎虚と称し、俗説は以下のとおり。
「男性は射精しすぎると最後には赤い玉が出て、それ以上の射精が不可能になる。」
「男性は一生に一升瓶2本ぶん(または10リットル)の精液を出すことができる。」
これらの俗説に決定的と言える根拠はありませんが、自慰への禁忌として過剰な自慰が体力の減衰や老化、早死につながるとまことしやかに語られることが多いようです。

腎虚として考えるならば、やはり、全身をアプローチするタイ古式マッサージが必要でしょう。ダブルヨガなら、腎臓膀胱経のエネルギーラインを中心に施術することでより効果を期待できます。さらに、ジャップカサイを行ってみるのがいいでしょう。長期的に継続して受けることと食養生。そして、日常生活面においては、亜鉛などミネラルイオン不足と塩分の過剰摂取を止めること。次に、運動不足の解消。運動によって汗をかくと、摂取した塩分や化合物は発汗によって排泄されますが、発汗が足らないと細胞や血液など体内に蓄積します。これらの蓄積は脾臓や副腎、甲状腺など内分泌に関わる臓器にも障害を与える原因となります。同時に精神面の休息時間を増やし、野外で動ける趣味を持つことが回復の近道でしょう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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