症例ごとの対処法
CLINICAL APPROACH
くすみ
 
 
 
 
 
■くすみ
 

血色が良くて、くすみのない肌は、肌の下に流れる毛細血管の血液の色が透けて、ほんのり赤みを帯びているものです。逆に血行が悪ければ青白かったり、くすんで見えたりしてしまいます。また血行不良により血液やリンパの流れが滞ると、体中の細胞に十分な酸素や栄養素を届けることができなくなります。そうなると、肌のターンオーバーが遅くなり、28 日ではがれ落ちていくはずの死んだ角質細胞が肌に居座り続けます。この古くなった角質細胞はメラニンを含んで黒っぽい色をしているため、肌をくすんでみせるもう1つの原因に。ターンオーバーの乱れはくすみ以外にもシミやシワなどあらゆる肌トラブルを引き起こすので、血行不良は肌にとって大敵なものです。

シミやシワと違って、くすみのトラブルは自覚しにくい分そのまま放置しがち。でも「なんだか疲れてる?」「顔色悪い?」と言われたり感じたりしていませんか? 年齢を重ねるにつれ、くすみの悩みは増えるもの。明るさやツヤが失われてくすんだ肌は、それだけで実年齢よりも老け込んだ印象を与えてしまいます。

血行不良で角質肥厚になった肌は、どんなに優れたコスメを使っても肌の奥まで成分が行き届きません。最も大切なのは、血行不良から解消することです。血行不良の解消には、顔のコリをほぐし、リンパの流れをスムーズにするマッサージがおすすめです。

マッサージの役割は、顔の筋肉中にある毛細血管に対してアプローチし、酸素や栄養素をすみずみの細胞にまで運ぶこと。そして、二酸化炭素や老廃物を回収して排出すること。次に、リンパの流れを促進して、血液中に合流させ、さらにむくみの原因となる余分な水分を回収すること。

これらの働きが上手く行われていないと、顔の肌にまで栄養が届かず、老廃物は残ったままになります。すると皮膚のターンオーバー(新陳代謝)がスムーズになされず、古い角質が剥がれ落ちないため、「くすみ」となって積み重なっていくものです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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