症例ごとの対処法
CLINICAL APPROACH
肩こり
 
 
 
 
 
■肩こり
 

なんと1200万人が症状を訴える肩こり。多くの方が悩みを抱える肩こりの原因としては、「不良姿勢・目の疲れ・肩周りの筋力低下・肩甲骨の可動域低下・ストレス・血行不良」など、多くの原因が絡んでいます。肩こりの正体は「筋肉が緊張して動かない+廃物が排出されない状態」のことです。緊張した筋肉に強いマッサージを行うと筋肉の膜が破けて損傷します。損傷した組織が回復するときに筋肉はさらに固くなり、緊張状態を生み出します。つまり下手なマッサージを行うと肩こりは悪化してしまうのです。まずは、運動不足を解消するために腕をぐるぐる回すだけでも血行が促進され、症状は緩和するものです。

とにかく辛いという場合には、施術で和らげることが必要でしょう。ひとくちに肩こりと言っても、その部位は人それぞれです。それぞれのケースによってもアプローチ法が違ってきます。肩はいくつもの筋肉がテンションを保ち合うことで、色々な角度で動かすことができる部位です。クライアントの辛さを軽減してあげるには、十ぱひとからげに肩こりと捉えることなく、ひとつひとつの筋肉に対して、腕の角度を変えながら検査しながら行う必要があります。

肩こりの中には、病気が原因となって起こっているものもあります。頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)は、同じ作業を繰り返すなど、肩から手の指までの体の特定の部位を動かし続けることで発症するといわれています。肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)は、一般的に「四十肩」や「五十肩」といわれているものです。肩の関節を構成する骨や靭帯、腱などが老化し、炎症が起きることで発症すると考えられています。頚椎症(けいついしょう)とは、加齢などによって頚椎(首を構成する7つの骨)や、頚椎の骨と骨の間にある椎間板ついかんばんが変形し、首や肩などの痛みが現れる病気のことをいいます。頚椎椎間板ヘルニアは、頚椎を構成する7つの骨の間にある椎間板の一部が何らかの理由で正しい位置から外れて飛び出てしまう病気です。

肩こりは関節や筋肉の病気のほかにも、更年期障害や緊張性頭痛、血圧の異常、狭心症・心筋梗塞など、体の病気の一症状として現れる場合もあります。

勉強や仕事、人間関係などでストレスがかかると、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。そうなると体の調整がうまくできず、肩こりをはじめとする身体症状、イライラや情緒不安定などの精神症状が現れることもあります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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